磁針

パールの雨が 金色広野に ぽつ ぽつ ぽつ と 光ったら、 諦めを鎮め 傷をぬぐって 遠くまで行こう。 見えてきたもの、一番星。 もしくは、朝焼けの欠片。 優しい未来は いつか果てに辿り着くまで ずっとあなたを照らしている。 「待ってる。」
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ゆきのすみか

しろいきせきは ひかりのしろ。 きんのこじかは ゆきのすみか。 (小声であなたを呼びました。) (あなたは気付いてくれますか。) シャクシャク残した足跡、振り向かなくていい、 踏みつぶされた霜柱、もう溶けだしたから。 (ああ、ようやく私) (まっしろににもどれた。) あまいおもいは なんてんのゆめ。…
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いたみ

「きみを傷つけた俺だから きっとロクな死に方しないな」 そう、彼が言ったので 「その時は、弔ってあげます」 そう、答えた。 胸もとには、好きだった落花生、 白い欠片を、丁寧に小箱に詰めて 淡い花々で写真を飾って 「最後まで、弔ってあげます」 そう、言いかけて、止めた。 (まだ、あなたはあなたを赦してはいないの…
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貝殻拾

声に ならない 痛みを のみこんで 泣きながら あなたに もらった かけらを ながめてた。毛布の浅瀬。 想いの 波が 高すぎて あべこべな 約束を 見ないように 触れないように 傷つかないように した つもりで ほんとうは いちばん だめなやりかたを してしまって。 いた。 あのね。 あなたを…
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fairy tale

白い花が、咲きました。 まだあどけない、その花は 聖母のような、空の下 澄んだ香りを放ちます。 真珠のような雨つぶが 葉脈をすべり、まあるくなって 永久なる朝を祝福します。 ちいさな少女は、影に隠れて かすかに肩を震わせるのです。 埃をかぶった本棚から 取り出しましょう、光の糸を。 小鳥も風も蝶々も…
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アンダー・ザ・クロス

わたしは今日もそこへ向かう。 わたしは門を通りすぎる。 風がわたしを迎え入れる。 森を過ぎて教会がある。 そこは教会の奥にある。 わたしの胸には あなたが好きだった白い花。 どうしてだろう、手土産は いつもこれしか浮かばない。 『終わってしまった運命に  人は花ばかり手向けるね。』…
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new days

すっぱいりんご香る朝 小鳥色したシャツ重ね 螺旋階段はね降りる 踊り場満ちた明るさに 夢のまどろみ溶けてゆく カチコチ時計にせかされて 苦いコーヒー飲みほして それでも歯磨きていねいに 帽子の角度は慎重に 思えばいつでも満ちている 楽しいくらしはここにある ひとつひとつにこだわれば すべてが楽しく…
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心価

わたしは 幸福論なぞ信じない。 それよりも りんごのように熟れた ひとつの 赤い心臓を信じる。 何が、全か。 何が、個か。 ひとつひとつの細胞を無視して 世界の全容を語ることなどできない。 幸福論なぞ信じない。 誰かの虚像に踊らされたりしない。 赤く熟れた りんごのように たったひとつ…
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テトリスト

おちないピースを待ち続けて お前は何を夢見ていたの。 おし潰された 記憶の化石。 発掘調査 とまどう輝石。 (かたちなんて、あーあ。) (考えてもみなかった。) 積み重なって沈んだ遺跡に お前は何を探しているの。 (こころなんて、あーあ。) (偽るべきじゃなかったな。) 四角い…
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雨に宿る

ああ、降ってきましたね。 幾千、幾万、彩雨の糸。 銀の隈取り、緑青の蛙も いつの間にやら石のうえ、 螺鈿の背中を光らせています。 (とおりを見渡すとどこまでも果てはなく、目の前の一本道さえ、いつかは消えてしまうのだと思った。) (雨も蛙も背中の光も、さいごは闇に同化して、今このときの美しささえ、いつか…
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ハクア

ジューンブライド 硝子の歌姫 ジェリーのオルガン弾きながら 白亜の城に落ちてくる。 おりがみのスクエアおって はくちょうのノーザンクロス 水を宿した兆しなど 約束の飛沫だろう。 ご覧、 あの人はだれよりも 掬いあげられたいと願った 青い、哀しい、寒い、寂しい… (かみさまはそこ…
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ママコトハ

もしも貴方が唄うなら 貴方が選ぶ旋律を 私に預けて欲しいの。 私は貴方の破片、貴方の飾り、 どんな片隅だろうと貴方を困らせない。 良い子よ。 あまいためらいの誘惑に この唇を預け、変わりに 真理の矢をくわえて 貴方に会いに行くわ。 私は貴方の右手、貴方の誇り、 どんな傷痕だろうと…
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はじまりの夢

青い羽根をポケットに忍ばせて ボクらは遥かなる夢幻を歩く。 有限の時計はいま雲に隠れ パステル色の雨を降らしている。 色とりどりの音は耳をうるおし 幾度となく夜の寒さを和らげた。 エナメルの剥がれた土の上に やわらかい若葉が始まりを告げた。 まるで、歌うように、世界は 深い息を吐く。キミは今、み…
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空の亡骸

割れてしまった肌に 頼りない骨組みを覗かせ、 そのビルは建っていた。建っていた。 いつかのぞいた窓だった。 止めることなど、できない。 傲慢で、残酷で、その程度の終焉。 こんなにも脆い殻を よくも、まぁ大げさに 見せびらかして、いたね。 でも私、そんなあなたが 決して嫌いじゃなかったよ。 …
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鉛筆エメラルド

表面張力おりなす 完全無欠のかたち 永遠の球体に 我々は棲息する。 さぁ、その鉛の筆で 澄んだ先端を尖らせ 大きな円を描け。 そして円の中心に お前の心臓を描け。 消すことも逃れることも エメラルドは許すまい。 明確な解はすでにある。 逃げず、恐れず進んでいけ。
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サンタさん。

クリスマスも終わりましたね。 ケーキはもう食べましたか? 今年は5種類もいただきました、めめです。 絶賛ふくらみ中です。 デザフェスからだいふ経ってしまいましたが 最近は日中学校、夜にカテキョと ちょっと忙しい日々ながら 楽しくやっております。 生徒たちはたまにかわいくなく たまにかわいいから困ります。 …
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ミサンガ。

日記を書くのは久しいですね。 9月に任期満了に伴い 勤めていた職場を退職しためめです。 といっても先週ほぼ毎日学校に通ってました。 やり残したこと多すぎて呼び出されたという。 相変わらずのポンコツぶりを発揮しています。 さて、この一年半は 長いようであっという間でした。 生徒から、先生から 嬉しいプレゼントや…
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新章ラントラクト

本当に欲しかったのは 何も一粒の星でなくて その後ろに拡がった 果てしない幕開け。 北極星から、ひだり、 北斗七星は、3つ欠けていた。 明るい空は、スポットライトを知らない。 そんな単純なことも忘れていた。 わたしはわたしが足りなかったんだ。 盲目の夢語りは その鮮度を終え 歴史の本棚へと戻る。 …
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あまの河

金と、銀の 河に、落ちた。 目のないサカナが 泳いでいた。 しばらく、流れに、任せて きらきらした、帯の底を行った。 あたりは、うつくしく、清純で、潔白で いつ、死んでも、いいな。と思った。 ふと、したとき 河のみずが、くちに入った。 きらきらした、存在に、同化したいと思ったのか。 ごくり、吐き出す…
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あざみ

だいぶご無沙汰しております。 ことしも我が家にほたるぶくろが咲きました。 毎年楽しみにしています、 めめでございます。 昨日校舎うらのあじさいの 夢のような混ざりあいに 改めて不安定なその花を 美しいと感じたり、 最近花をじっくりと 観察したくなっています。 のうぜんかづらと青い空 雪に落ち…
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