心価

わたしは
幸福論なぞ信じない。
それよりも
りんごのように熟れた
ひとつの
赤い心臓を信じる。



何が、全か。
何が、個か。
ひとつひとつの細胞を無視して
世界の全容を語ることなどできない。



幸福論なぞ信じない。
誰かの虚像に踊らされたりしない。
赤く熟れた
りんごのように
たったひとつの形や色や
そのものの存在を
そのものの魂を
そのものを
信じるのだ。

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