貝殻拾

声に ならない 痛みを
のみこんで 泣きながら
あなたに もらった かけらを
ながめてた。毛布の浅瀬。


想いの 波が 高すぎて
あべこべな 約束を
見ないように 触れないように
傷つかないように した つもりで
ほんとうは いちばん
だめなやりかたを
してしまって。 いた。


あのね。
あなたを 愛した唄。
それは嘘じゃないよ。ごまかしも後悔もしない。
だけど、だめだね、
あなたがほんとに欲しかった真珠は
わたしの内にはなかったんだね。


(かみさま、わたしは)
(まだ きれいな 砂浜を踏めますか。)


わたしは 引潮に 従って
どうにか 先に 進むから
あなたはあなたの幸せを
早く、気付けるといいね。


気持ちが 沈んで かたまって
いつか 心の門を飾る 宝石になるまで
あなたにあげられなかった真珠に
少しでも 近い輝きに なるまで


そっと 終わりにするから。
残りわずかなこの時間を
澄んだ想い出に してゆくから。


だから ありがとう。
大丈夫。心配しないで。
わたしはあなたを憎まない。
あなたを 愛せて 幸せでした。

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