いたみ

「きみを傷つけた俺だから
きっとロクな死に方しないな」
そう、彼が言ったので
「その時は、弔ってあげます」
そう、答えた。

胸もとには、好きだった落花生、
白い欠片を、丁寧に小箱に詰めて
淡い花々で写真を飾って
「最後まで、弔ってあげます」
そう、言いかけて、止めた。

(まだ、あなたはあなたを赦してはいないのですか。)
(あなたの苦しみは、まだ癒えていないのですか。)

そして、涙が出た。
私はただ、あなたに幸福でいて欲しいだけ。
それだけなのです。

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