新章ラントラクト

本当に欲しかったのは
何も一粒の星でなくて
その後ろに拡がった
果てしない幕開け。


北極星から、ひだり、
北斗七星は、3つ欠けていた。
明るい空は、スポットライトを知らない。
そんな単純なことも忘れていた。
わたしはわたしが足りなかったんだ。


盲目の夢語りは
その鮮度を終え
歴史の本棚へと戻る。
さぁ、ペンを持てよ。
新しい章にはキズ1つ無い。
恐くてもいいから1つ紡げ。
終わることと失うことは違うんだ。


永久の森につづく舞台で
わたしはあなたの役を演じる。
あなたはわたしの跡を遺した。
握った手は透明な感触を
捲った腕は無意識な愛情を
覚えてる、歌ってる。
何という残響。


いつか誰かの
丁寧に掬いあげた記憶に
あなたとわたしの砂が混じる。
それが綺麗ならうれしい。


苦し紛れのアドリブ
たどたどしい進行
いつか誰かの
何回も使い古された心臓に
拙い彼らが流れている。
それが未来ならうれしい。
それが唯一でもうれしい。

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